ボイストレーニングと音楽表現

ボイストレーニングと音楽表現は別物です!
ボイストレーニングが上手く出来るようになれば必ず自分の思い描いた通りの歌手になれるのでしょうか?
答えは、必ずしもなれるとは限りません!
ではなぜボイストレーニングって必要なの…?

ボイストレーニングの目的って何?

私は
「一つ一つの音の出し方を学ぶ」
「声(楽器)の調整」
これがボイストレーニングの基本的な目的だ。
と考えています。

楽器でしたら運指法の練習(ハノンがわかりやすいでしょうか…)
ピアノの調律師、ギターのリペアマン
アスリート達が行っている専門家による筋トレやストレッチ

のような役目に近いとイメージしてください。
声(楽器)の調整とトレーニング、大きく二つの側面があります。

この基本的な事ができるようになったら

ビブラート
ロングトーン
クレッシェンドやデクレッシェンド
強弱のつけ方

なども学ぶ事ができます。

ですので、Rockらしい歌唱法、R&Bらしい歌唱法、クラシックらしい歌唱法等を学ぶ場ではありません。それらの歌唱法を自在に声で表現し易くする為にボイストレーニングがあるのです。

確かにあまり面白い事ではないかもしれません。
あの曲を聴いた時!歌った時!また、ステージで輝く、夢の世界を与えてくれたシンガーの歌に心を打たれ、感動し歌が好きになるのが普通です。

ただ、音の出し方がわからないのに
どのようにHi Cをダイナミックに情熱的に歌うのでしょうか…
どのように自由自在な表現ができるのでしょうか…

ボイストレーニングによってその音を柔軟に楽に発声できるようにする事で、声で表現をするきっかけを見つけ易い状態にする事ができるのです。